舜のバトル結果。

データベース
CONTACH - バトル結果

1st battle - シンちゃん

空山舜 34 歳。独身である。給料も安い。そんな舜が三ヶ月かけて本気で口説いた女…美奈子。その美奈子を目の前でかっさらって行った男。男は「ごめんねェ〜負け犬君」と言い残し去って行った。男の名はシンちゃん。車はフェラーリだった。惚れた女を奪われたばかりか罵られ、もうやけ酒を飲むしか残されていなかった。

しかしその後、舜は念願のカウンタックを手に入れた。初のドライブ。美人秘書の早乙女にレッスンを受け、感無量のまま高速道路の料金所へと向かう。すると舜の目が覚めるような事態が発生する。なんと後ろにつけてきた車があの日、美奈子を奪っていったフェラーリ 360 モデナなのだ。見覚えのある運転手。あの男だ。よく見ると助手席に座っている女が美奈子じゃない。なんてこった、美奈子はあの男に遊ばれていたのだ。やれやれ、バカな女だぜ。でもそんな女にマジになった俺はもっとバカヤローだぜ…。舜の目つきが変わる。ここでやらなきゃいつやるんだ。

シンちゃんはカウンタックを見つけるとあえて後ろにつけた。久々の獲物だぜ。助手席の女がなんか言ってるけど無視だ。このフェラーリよりも目立ちやがって…どちらが格上かはっきり教えてやるぜ。

高速道路でのバトルが始まる。フェラーリはあえてカウンタックの後ろにつけ、そのままぴったり後ろにつけたまま走る。何故こんな真似を? フェラーリならかわすことも簡単なはず。早乙女は不思議がるがすぐにその理由に気づく。オービス(自動速度取締装置)だ。強力なオービスがこの先に待っているのだ。いけない、フェラーリはこのままカウンタックをオービスの餌食にする気なのだ。車はまだ浦島様の名義だし迷惑がかかっちゃう、やめさせないと。…ダメだこの人、人の話聞いてない。もう勝手にして。

フェラーリは以前カウンタックの後ろにつけたままだ。シンちゃんは勝ち誇る。助手席の女がまたなんか言ってるけど、お前なんて片手で相手できるぐらい余裕があるんだぜ。どうだカウンタック、フェラーリ以上の女なんかこの世にいねぇ。190 km / h なんてスピードで捕まったら相当な罰金になるし前科も残るぜ。さぁ真っ赤なフラッシュに染まれカウンタック!

オービスが迫る。しかし舜には考えがあった。あれを使う。3、2、1…加速だ! すかさずブレーキ! ブレーキングドリフトで横にスライドだ! カウンタックをナメるんじゃねぇ!(カウンタック関係ないけど)

舜はなんと、ブレーキングドリフトでカウンタックを横にスライドさせ、フェラーリの影に車のナンバーを隠してしまった。元走り屋のなせる技だった。

こうして、フェラーリを撃破し、屈辱を晴らしたのだった。一ヶ月後、シンちゃんには警察から連絡が行くことになる。