2004年10月25日
#007 峠のモンスター〈2〉
奥多摩の峠で昔の走り屋仲間、滉一をクラッシュさせた車の正体は C5 コルベット!!
その C5 コルベットといい年こいてやりあったのかという舜だが、滉一が乗っていた車は父親のレガシィで、初めは車の正体を見るだけだったが熱くなってムチャしてしまったという。その走り屋の唯一の手がかりはボディサイドにペイントされたファイヤーパターンだけ。突然現れた滉一に油断したのか、一瞬だけ暴走車の背後にピタリとくっつくことができた。その時、C5 コルベットだと確認できたという。
相手の直線の加速は半端なものではなかった。しかしコーナーをクリアしてゆくたびに確実に差をつめた。昔の走り屋のカンは忘れてはいなかった。走り込んだ地元の下り。一番得意だったコーナーでしかけた。しかし相手のテールランプが真っ赤に光った次の瞬間、すさまじいスキール音とともに目の前が真っ白になり…気づけばガードレールに激突。
その時はパニックに陥って何が何だかわからなかったが、C5 はバーンアウトさせながら走っていたと滉一は言う。バーンアウトとは、アメリカなどでドラッグレーサーたちがスタート前に後輪だけフルスピンさせてものすごい白煙をあげながらタイヤを暖めること。それに近いことを暴走車はドリフト中に行った。これでは後ろの車はたまったものではない。
これで若い走り屋たちが全員クラッシュしてしまった謎が解けた。もし C5 がわざとコーナー手前で相手を引きつけ、われをやっていたとしたら殺人行為だと。「許せねえ!」と思わずまた怪我した手で壁を殴る滉一。
悪いことは言わないからリベンジをしようなどと考えるなと舜は言う。相手は走り屋ではない、いかれた暴走車。仲間内で一番負けず嫌いだった滉一がいい年して「峠の借りは峠で返す」なんて言わないだろうか。「絶対だぞ。約束してくれ」そう言う舜に「しつけーぞ舜!」と言い返す滉一だった。
その頃、奥多摩の峠ではまた走り屋が C5 の犠牲になっていた。不敵な笑みを漏らすその運転手の正体と目的とは一体?
舜が勝負しに行く気マンマンなのはわかりきったことですが、滉一もリベンジしそうな勢いです。後日、奥多摩の峠へ向かう舜。しかし待っていたのは滉一だった、なんてこともありえる。「俺がコルベットとバトるんだよ!」と二人でバトルしちゃう勢いだ。それか本当に二人ともリベンジしない。「#008 復活のモデナ」と新展開になっちゃうんだ。
C5 の運転手。釣り目の綺麗な顔。女性か? 美青年? それともオカマ? 無頼男読んでから女性に見えても疑ってしまう。女性と見せかけて美青年な気もするんだけど。きっとそうだよ。とにかく予告によると次週、走り屋をクラッシュさせ続ける理由が明らかになりそうなのですがどんなものやら。
・理由予想 1
父親、または兄、弟、もしくは恋人が走り屋をしていた。でも峠を攻めてる時に事故に遭って帰らぬ人、もしくは意識不明に。私は走り屋を許せない、そんな奴らは一人残らずクラッシュさせてやるわ!
こういうネタは使い古されているので違うでしょうね。
・理由予想 2
運転手はバンドマン。尊敬するバンドはファイヤーガンズさ。だから車もファイヤーパターン。実はオレのバンドのメンバーが足りないんだ。どこかに骨がある奴いないかなぁ。
まず車から降りろ。
・理由予想 3
走り屋の底力だと? 笑わせるぜ! 走り屋どもの心の奥底にあるのはドス黒い闇だ! オレはそれを知って走り屋をやめたんだ!
特に理由もなく潰しまくっている可能性もありうるな。
とにかく想像もしてなかった理由であることでしょう。
コルベットの歴史について 3 ページほど割かれていましたが、物語に全然関係ない辺り、梅澤先生は楽しんで描かれたんだろうなぁと思いました。
2004年10月19日
#006 峠のモンスター
空山舜が新たなカウンタック伝説を生み出す。
その日の勤務も終わり、金曜日ということもあって部下を飲みに誘う上司。しかし舜は用事があるため遠慮する。「彼女か?」と聞かれるが、舜にとって仕事明けの一杯より優先するものはカウンタックとの時間だ。「あいつ最近やけに明るいな?」ぽかーんとする残された仕事仲間たちであった。
舜は昔 MR2 を駆っていた頃に仲間たちとよく攻めに行っていた奥多摩の峠に向かって走っていった。湾岸、首都高、街中、峠…それぞれ走り屋には好みがあるが、瞬は峠派だった。迫りくるガードレールと谷底、そのコーナーを度胸と腕でねじ伏せた時の快感…それは忘れられない。まさかそれから 10 年後、カウンタックに乗って攻めに来るとは夢にも思っていなかった。身に染み付いたドリフトを決め、走り抜ける。
その時、前方からブレーキの音。そして衝突音。それに気を取られたのもつかの間、対向車がラインオーバーですれ違ってゆく。腹が立ったが、先ほどの音の正体を発見する。事故車だった。駆け寄り、運転手の様子を確認すると運転席の男がなんと自分の名前を呼ぶ。昔の走り屋仲間だった滉一だった。
病院まで運び、ほっとする。ただの操縦ミスでマヌケな自爆だったと事故を語る滉一だが、舜には信じられなかった。あのコーナーは滉一が最も得意としていた下りのコーナー。いくらヤキがまわったとはいえあの事故り方はありえない。誰よりも滉一が速かったコーナーなのだ。「ダメだな、昔一緒に走った仲間にはウソつけねえや」ウソを見抜かれた滉一は本当のことを語り出す。
最近、地元の若い走り屋たちが何人もやられている。皆コーナーのガードレールに突っ込まされて重傷を負ったのは一人二人ではない。そして不意打ちをくらい誰も正体がわからない。それを聞いて地元の OB として黙っていられなくなった滉一は挑戦し、同じ目に遭ってしまっていた。
しかし正体は突き止めた。その暴走車は C5 コルベット。それもかなりマッチョなチューニングをしたド派手なモンスター!
悔しさのあまり思わず負傷した手で壁を殴ってしまう滉一だった。
一ヶ月も経過してるー! 駐車場どこー!? マッチョなチューニングって何ー!?
どうやら次週は C5 コルベットに挑みそうな展開。走り屋たちがやられているコ−ナーが仲間内で一番得意だった滉一がやられてるのにどうやってバトルするのかな。そこは舜の腕の見せ所ですがブランクあるだろうし。カウンタックパワー?
そのカウンタックをどこに止めているのか一切不明。おそらくどこかの駐車場に止めているんだろうけど描写を見た感じマンションの前に普通に路駐してるように見えたよ。さすがにそれはないよね。でもどっちにしろ車庫に止めておかないといたずらされそうな気もするんですが…治安いいのかな。前作で学校にインパラが乗り込んでいくようなシーンを見たからちょっと不安になってしまいました。
さて C5 コルベットには一体どんな人が乗ってるんだろうか?
1.シンちゃんを強力にしたような車命の兄ちゃん
2.一条似のバンドマン
3.意表をついて美女(ヤンキー入ってる)
4.なんと浦島老人「わしは他人の驚く顔を見るのが(略)」
走り屋を事故らせる暴走の理由が暴力なら 1 で、それ以外なら 3 かなぁと思いました。
■ 滉一
舜の走り屋仲間。茶髪にスカジャン。
舜と同じく走り屋は卒業していたようだが、若い走り屋たちがやられていった話を聞いて黙っていられなくなり挑戦する。しかしあっさり同じ目に遭った。
奥多摩の峠の下りのコーナーが仲間内で一番得意だった。まさかそれから 10 年後、そのコーナーに激突することになるとはは夢にも思わなかっただろう。
いろいろあって停滞ぎみなので何とかしたいところです。先日は突然ネットに繋がらなくなりプロバイダに電話してサービスセンターのお姉さんと一時間ぐらいあーだこーだ言って試したものの直らず、最終的にモデムが悪いということになって今度は NTT に電話したら担当のおじさんがマイコンピュータのことを「マイコン」とか略して、その略称は初めて聞いたのでちょっときょどったんだけど要領が掴めないから結局家まで来てもらうことになって、来てもらったけどおじさんが一人唸りながらあーだこーだ試しだして、ひょっとして俺の方が詳しいんじゃないか? と思いつつ隣の部屋で漫画を読んでいたらなんとか直ったみたいで呼ばれて、結局何が原因だったんですかと聞いたら「よくわからないけど線を違うものに変えたら繋がりました」みたいなことを言われて俺は「ああ、そうですか…」としか言えなくて、そんなこんなで来週からはバリバリ更新していきたいと思った火曜日の夜。
2004年10月10日
#005 “闘牛”の実力
フェラーリに追い詰められた舜=カウンタックの秘策とは!?
「おもしれえー!」挑発に乗ったのかスピードを緩める気配がない舜。この先に待つオービスはループコイル式オービスであるため、レーダー探知機でも見つけることは不可能。舜はオービスのタイミングや撮影ポイントの位置を早乙女に質問する。まだ名義変更をしていないため捕まれば浦島に迷惑がかかると言う早乙女だが、舜はまるで聞く耳を持たない。呆れてしまった早乙女はため息をつきつつも、カメラの 30 m 手前で速度計測、10 m 前で撮影らしいと答えるが、聞いた話なので確証はなかった。
未だ時速 190 km をキープ。「こんな速度で捕まれば…チョー悪質ドライバーとして警察も容赦しねーぜ! 赤キップ刑事手続処理略式裁判で…相当な罰金になるだろうな! おまけに前科も残るぜ! さあー長い直線も終わりだ! 真っ赤なフラッシュに染まれ“黒い闘牛”!」シンちゃんは勝ちを確信している。
しかし。3 カウントでタイミングを計り、加速。ここで加速するとは一体どういうことか? そう思った矢先に左へスピンしていくカウンタック。オーバースピードでスピンしたのか? スピンではない。アクセル全開からの左足でのブレーキ。舜はブレーキングドリフトを決めたのだ。シンちゃんが気づいた時には遅かった。オービスはモデナのナンバープレートをバッチリ撮影し、カウンタックはそのモデナの影にうまく隠れる形となった。そのオービスのかわし方に早乙女も思わず称えた。
パーキングエリアにて最後の基礎レッスン。バックでの駐車、カウンタックリバースの練習。カウンタックの後方視界があまりに悪いため編み出された技で、ドアを開けサイドシルに腰掛けた状態で上半身を外に出し、後方確認しながらクラッチとアクセルを操作する。上手く停車させることができた舜は晴れてカウンタック乗りの仲間入りとなった。その響きにジーンと来る舜。その後、日本語訳つきのオーナーズマニュアルと早乙女の名刺をもらい、レッスンは終わりとなった。「カウンタックのことで何かわからないことがありましたらいつでも連絡して下さい」という早乙女の言葉が頼もしくてありがたい。
一ヶ月後、シンちゃんの元に警察からの呼び出し通知が届いたのは言うまでもない。
シンちゃんは終始よいキャラであった。オチまでつけてくれた。先週、扉絵で自慢のモデナを紹介してたけどもうバトルは終わってしまった。これはぜひ再登場に期待だ。街を走るカウンタック。あっ、あのカウンタックは。このやろーこの前の恨み今日こそ晴らさせてもらうぜ。あーあ、またシンちゃんの悪いクセが始まっちゃった(前と違う女)。このパターンならいつでも再登場させられる。シンちゃんはカウンタックの持ち主が舜とは知らないしたぶん負け犬君の顔なんて忘れているだろうから、車以外ではなかなか交流しそうもないかな。
初バトルと基礎レッスンは終わったし、車庫とか維持費とか、維持の問題について解決していく話になりそうですね。
あとそろそろリンクぐらい修正しなければ。
2004年10月06日
ヤングジャンプ公式サイト更新 NO.45
今週発売のヤングジャンプから、20 代のためのスーパーカー講座が始まるそうです。
これで車のことがわからない読者も安心。第 1 回はカウンタックのご紹介。
1970 年代中盤から後半にかけ、日本全土を吹き荒れた「スーパーカーブーム」。
その中でも、華やかにガルウイングを羽ばたかせて“王者の風格”を漂わせていたのが、
ランボルギーニ・カウンタックだった。かつての少年たちの憧れに、YJ が直撃!
次週の予告もありましたよ。
ほんとに何を考えてるんですか!? カウンタックスレ住人の予想は以下の通り。
1.素直に減速、モデナのみ撮影される
2.GT-R のお巡りさん登場
3.路肩走行
4.ドリフトかましてサイド部分のみ撮影される
5.空を飛ぶ
6.カウンタックが剣に変形
7.カウンタックが地球を護る勇者ロボに変形
8.オービスを素手で切り裂く料理人登場
9.普通に逆走開始
10.ハイドロでオービスを飛び越える
11.カウンタックに標準装備されているミサイルでオービス破壊
12.十円玉でオービスを撃ち抜く
13.ナンバープレート前に無敵の盾が
14.フライパン投げて壊す
15.チャーハン作る
16.滑空してポイントの上を通過
17.何故か拘置所行き。其処で出会った男達とバンドを組み音楽の世界へ
18.トランスフォーム!(ギゴガガガ)するがサイバトロンなので空を飛べなくてがっかりする
個人的には 3 か 10 が見たい。
2004年10月04日
#004 性能差
舜をその気にさせるのは、走り屋の闘争心か? 女を寝取られた恨み節か!?
カウンタックの後方にピッタリとつける 360 モデナ。挑発しているのか。舜はアクセルを踏み、突き放す。しかし早乙女が言うには現在の状況と車の性能を考えるとモデナに勝つことは不可能だ。わかっていても前方の車がよけてくれるから、と舜はグングン加速してゆく。しかしモデナは後ろにピッタリと位置づける。
「あーあ、また始まっちゃった」モデナの助手席のギャルはつまらなそうだ。こうなるとシンちゃんは女のことは目に入らないらしい。さっさと抜かして構ってくれ、なんて言うとキレそうなので、身体でシンちゃんを挑発しはじめる。「アタシとフェラーリ、どっちが好き?」思わず生唾を飲むシンちゃんだが…。「笑わせるな! フェラーリ以上の…女はいねえよ!」
現在の走行速度は 190 km / h。最高速度が 295 km / h のモデナにはへでもない様子だ。必死でハンドルを押さえ込んでいる様子が目に浮かぶ。こちらは片手で女の相手をしながらでも余裕。負けを認めて道を譲ればどうだ? さもないと後悔するぞ…シンちゃんは勝ちを確信だ。
なかなか抜いていかないモデナにイラだちを隠せない舜。早乙女も何故抜いていかないのか気になる様子だ。ハッと気づく。この先には強力なオービス(速度自動取締装置)があるのだ。しかし舜は臆することなく笑みを浮かべるのであった。
「ヤバイ…早乙女ちゃん壊れてる!」とかいってもうちゃん付けかよ! な今週ですが、モデナは片手で女の相手できるぐらい余裕です。対してカウンタックは必死です。後方にピッタリとモデナがくっ付いているし(カウンタックがブレーキ踏んだら大事故)、前方にはオービスが待ちうけているのです。逃げられないこの状況で逆に舜は笑みを浮かべます。どうやって切り抜けるのか? 巧みにモデナに先頭を譲り、シンちゃんに速度違反を食らわせるのか? なかなか難しそうですがまさか事故は起こさないと思うので、シンちゃんにオービスを食らわせるのでしょうね。
今週の扉ではシンちゃんが自分のモデナを自慢しています。レースするたびにこうやってライバルが語るのかな。
「最高出力 400 馬力!
最高速度 295 km / h !
0 → 100 km / h 加速 4.5 秒!
0 → 400 m 加速 12.6 秒!
それがコイツの実力だぜ
覚えとけ!
さて来週はなんと巻頭カラーだ。もうかよ! 実は大人気なんでしょうか? 嬉しいことです。予告は「フェラーリに追い詰められた舜=カウンタックの秘策とは!?」なんだ秘策って。